酸化と還元について

人間の酸化と還元

「身体が錆びる」というように、私達は老化現象のことを度々「錆びる(酸化する)」と表現します。それは、文字通り身体が酸化しているからに他なりません。私達は生まれた時から呼吸をしており、体内に取り込んだ酸素は少量の活性酸素へと変化します。

活性酸素の一部は、細菌やウイルス撃退のために働きますが、過度に発生した活性酸素は細胞にダメージを与えて酸化させ、病気を引き起こす原因になってしまいます。そこで、体内で同時進行に起きているのが「還元」です。

酸化と還元は表裏一体の関係性を持ち、酸素を使って糖質をエネルギーに変え、そのエネルギーを利用して本来の身体へ戻ろうと働きます。人間はもちろん、動物も自然界も、この酸化と還元のバランスが整って初めて本来の姿を保つことができるのです。

しかし、環境の変化や飲食物の変化など、あらゆるものが変化している今、もともと備わっていた酸化と還元のバランスが崩れ、酸化へ強く傾いていることが問題視されています。そんな中で、なるべく人体に負担をかけず、自然の力で還元力を取り戻すことを目指すのがこれからの課題なのです。