湯あたりやのぼせの特徴と防ぐための対策

温泉に長く入ったり、入浴時間が長かったりして疲れてしまった、という経験のある方も多いのではないでしょうか。これらは「湯あたり」「のぼせ」「湯疲れ」ともいわれていますが、どのような仕組みで起こるのでしょうか。こちらでは、湯あたり・のぼせ・湯疲れの特徴や対策についてご紹介します。

湯あたり・のぼせ・湯疲れの特徴

Features

「湯あたり」「のぼせ」「湯疲れ」は、厳密にいうと意味合いが異なります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

湯あたり

温泉浴を長時間、または何度も繰り返すことで起こる体調不良のことです。入浴し始めて2~3日後から1週間ほどで、倦怠感やめまい、だるさといった症状が現れます。原因としては温泉の成分が身体に合わない場合と、好転反応の場合が考えられます。

のぼせ

長時間入浴したり、熱いお湯につかったりすることで頭に血がのぼり、頭や顔がほてるなど体調が悪くなる状態です。身体が温まることで血管が拡張し、血流が増えることで起こります。

湯疲れ

温泉に入ったその日や翌日に、だるさや疲労感、体調不良などが起こる状態です。特に日帰り温泉や旅行などで、普段入浴する習慣のない人に起こりやすいのが特徴です。入浴は意外と体力を使うので、過度に入浴することで疲れてしまうことがあります。

湯あたりやのぼせを防ぐ対策

Measures to prevent hot water and dripping

体調の変化を感じたら早めに休む

入浴中に気分が悪い、クラクラすると感じたら、すぐに入浴を中断して涼しい場所に移動し、楽な姿勢でゆっくり休憩しましょう。また、その日は入浴するのを避けましょう。

入浴前後に水分補給をする

入浴中は想像以上にたくさんの汗をかきます。脱水症状を防ぐため、入浴前にコップ一杯分の水分をとり、入浴後も同じくコップ一杯分の水分を補給しましょう。

ゆっくり入り、ゆっくり上がる

急激な体温変化は体調を崩しやすいので、足先からお腹、手足と段階を踏んで入浴し、徐々に身体を温めていきましょう。上がるときも急激に温度の低い場所に行かず、徐々に身体が馴染むように上がりましょう。

こまめに休憩する

湯あたり・のぼせは体温が高くなると出やすいので、身体が温まってきたら一度入浴をやめて休憩し、体温を下げましょう。こまめに休憩をはさみながら入浴すると具合が悪くなりにくいです。

湯あたり・のぼせを防いで入浴を楽しみましょう

湯あたりやのぼせが起きた際の対処法についてもあらかじめ知っておくと、いざというときに慌てずに済みます。せっかくのリラックスタイムで体調を崩さないよう、上手に入浴を楽しみましょう。